感情が言語行動に与える影響 : 二者間会話場面における定量的検討(<特集>対人コミュニケーションに関する定量的実証研究)

書誌事項

タイトル別名
  • The Influence of Affect on Verbal Behavior : A quantitative Analysis of Dyadic Conversation(<Special Issue>A Quantitative Empirical Study on Interpersonal Communication)
  • 感情が言語行動に与える影響 : 二者間会話場面における定量的検討
  • カンジョウ ガ ゲンゴ コウドウ ニ アタエル エイキョウ : ニシャ カン カイワ バメン ニ オケル テイリョウテキ ケントウ

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説明

本研究の目的は,二者間コミュニケーションにおいて感情が言語行動に与える影響について,定量的に検討することである.感情が言語行動に与える影響について,同化的-調節的な情報処理方略の観点と動機づけの観点のうち,いずれが支持されるのかについて検討を行った.実験参加者は66名の初対面で同性同士の大学生であった.実験参加者は会話に先立ち,感情を統制する目的でリラックス映像を視聴した後,それぞれの条件に割り振られた感情誘導映像を視聴した.感情は感情価と覚醒度の二次元によって測定された.映像視聴後,約6分間の会話を行った.言語行動については撮影された会話場面の映像をもとに逐語記録化され,分類された.その結果,高覚醒のポジティブ感情は情報と開示,質問を促進していた.また,高覚醒のネガティブ感情はこれらの言語行動を抑制し,応答については低覚醒のポジティブ感情が促進していた.これらの結果は感情と動機づけの関連という観点から考察された.

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