他者を読む : 高校における『ごんぎつね』の授業(<特集>他者との出会い-文学教育の根拠-)

書誌事項

タイトル別名
  • Otherness of Literature : Reading "Gon-gitsune" in High School Reading Class(<Special Issue>Encountering with Others : What Is Literature Education?)
  • 他者を読む--高校における『ごんぎつね』の授業
  • タシャ オ ヨム コウコウ ニ オケル ゴンギツネ ノ ジュギョウ

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抄録

読みの教育において支配的なのは解釈学的図式である。いまなお読みの起源として「作者」は影響力を行使し、作品は自立した言語作品とは見なされていない。そして、その解釈学的図式を支えているのは、言語を実体とし道具とみなす言語観である。「個性化」「自由」が言われる今日であればこそ、他者に出会い、他者性の衝撃に撃たれる体験を授業で具体化したい。そのためには、作品のメタレベルを問題にすることが必要であるし、メタレベルを問題とする地平に立つためには、解釈学的図式から脱却し言語実体観の転換を図ることが必須の要件と考える。そのような問題意識に立ったうえで、高校における「ごんぎつね」の授業について報告

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 51 (8), 51-60, 2002

    日本文学協会

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