『歎異抄』の成立再考

書誌事項

タイトル別名
  • Reconsidering the Making of <i>Tanni-shō</i>
  • 『 タンニショウ 』 ノ セイリツ サイコウ

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抄録

<p>「『歎異抄』は唯円が親鸞の言葉を記したもの」というのが通説だが、親鸞曾孫で本願寺創立者の覚如の著した『執持鈔』『口伝鈔』『改邪鈔』『親鸞伝絵』をもとにして、「親鸞の口伝を唯円が語り、覚如が筆記した」という体裁で作られた、一種の親鸞伝ではないだろうか。『歎異抄』に記されているのは「親鸞が語ったこと」ではなく、後世の本願寺関係者が考えた「親鸞が語ったはずのこと」と見るべきである。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 61 (7), 33-43, 2012

    日本文学協会

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