大阪万博以降の美術ジャンル・主題をめぐる論点と図画工作・美術科教育内容への影響

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タイトル別名
  • How Art Genre and Theme Points Presented at Expo’70 Influenced Art Education Subject Matters
  • オオサカ バンパク イコウ ノ ビジュツ ジャンル ・ シュダイ オ メグル ロンテン ト ズガ コウサク ・ ビジュツカ キョウイク ナイヨウ エ ノ エイキョウ

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抄録

<p>大阪万博は,美術教育の視点から検討すると,①理念とテーマ,②アートディレクターとアートプロデューサー,③シンボルマークとピクトグラム,④館内ディスプレイと屋外造形,⑤万国博美術展のテーマと現代美術,⑥テーマ「夢・未来」等の問題と,そのジャンル・主題の関係が見えてくる。本稿は,この洞察をもとに,美術教育のジャンル・主題・題材が大阪万博から多くの影響を受けたのではないかという可能性について論点整理を試みた。その検討の材料として,『小学校図画工作指導書』(1960)及び『構想段階の指導』(1986)を取り上げた。これらの考察を通して,子どもは表現に関わる課題解決にあたり,与えられた統一テーマ(題材名など)に向き合い,いかに自己のテーマを創出し構想していくかの重要性に気付いた。これらの仮説は,今後それぞれのテーマごとに詳しく検討される必要がある。</p>

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