-
- 上西 知子
- 北海道大学大学院教育学研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Figuration Process Experiences : Potentialities of Art Education
- セイサク カテイ トワ ドノヨウナ ケイケン カ ビジュツ キョウイク ノ カノウセイ
この論文をさがす
抄録
本稿は,美術制作過程がどのように自己理解につながるかをリクールの「ミメーシスの循環論」,メルロ=ポンティの「スタイル論」,ワロンの「発達」理論に学びながら検討する。美術制作過程は「『内的他者』との対話」と捉えることができ,その中で身体行為が作品を作り,作品の「スタイル」から意味を引き出し自己理解につながる過程と考えられる。この構造は制作過程について語る制作者自身の「語り」の中に「3人の私」という形で表れることに注目し,身体的行為から始まる美術制作は,制作過程そのものが精神的自己理解を獲得可能とする,より広範な教育過程につながることを明らかにする。
収録刊行物
-
- 美術教育学:美術科教育学会誌
-
美術教育学:美術科教育学会誌 28 (0), 39-50, 2007
美術科教育学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205837224704
-
- NII論文ID
- 110006243580
-
- NII書誌ID
- AN10180722
-
- ISSN
- 24242497
- 0917771X
-
- NDL書誌ID
- 8753243
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可