結晶成長を人工タンパク質で制御する(<特集>バイオ・有機材料研究の最新動向)

  • 芝 清隆
    (財)癌研究会癌研究所:CREST,(独)科学技術振興機構 c o(財)癌研究会

書誌事項

タイトル別名
  • Regulation of Crystal Growth by Artificial Proteins(<Special Issue>Recent Research Development in Bio-Organic Materials)
  • 結晶成長を人工タンパク質で制御する
  • ケッショウ セイチョウ オ ジンコウ タンパクシツ デ セイギョ スル

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抄録

現在,天然のバイオミネラリゼーションに関係したタンパク質の遺伝子が続々と単離されてきており,組み換え体タンパク質や部分ペプチドを用いたin vitroでの結晶成長制御実験が進んでいる.バイオナノテクノロジーの分野では,無機物に特異的に結合する人工ペプチド・アプタマーの創製が進められているが,最近の研究から,これら人工ペプチドが,標的元素のミネラリゼーションを制御する活性をもつことが明らかにされてきた.これにより,タンパク質を用いた結晶制御の対象とする無機物のレパートリーが,半導体や金属などの,本来,生物が利用しない材料へと広がってきた.筆者らの進める,モチーフ・プログラミングによる人工タンパク質創製システムを,結晶成長制御に利用する研究を紹介する.

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参考文献 (54)*注記

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