清酒香気成分添加の香味への影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Addition of Flavor Components in Sake on Sake Flavor and Taste

抄録

(1) 清酒の主要な香気成分とその類縁物質をモデル清酒に添加し, その酒質への影響をプロファイル法を用いた官能評価により調べた。<BR>(2) モデル清酒のアルコール分が高いと, 添加香気物質の香りへのマスキング効果が大きくなった。<BR>(3) 酢酸イソアミル, カプロン酸エチルなどのエステルや高級アルコール, ソトロンなど多くの物質がモデル清酒の上立香や含み香を増強させ, 果実様香, エステル様香, 老酒・シェリー様香, 焦臭などを付与, 増加させた。一方, パルミチン酸エチルは上立香を低下させた。<BR>(4) これらの物質の多くはモデル清酒の味を変化させた。中でも酢酸イソアミルは甘味を, 酢酸フェネチルは酸味を顕著に増強した。<BR>(5) 顕著な効果を示した物質を2種類組み合わせて混合添加した試料の香味は複雑な変化を示した。

収録刊行物

  • 日本醸造協会誌

    日本醸造協会誌 92 (3), 217-223, 1997

    公益財団法人 日本醸造協会

被引用文献 (2)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206101123840
  • NII論文ID
    130004306206
  • DOI
    10.6013/jbrewsocjapan1988.92.217
  • COI
    1:CAS:528:DyaK2sXisFSgurs%3D
  • ISSN
    21864012
    09147314
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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