L'interpretation des formes de la langue etrangere en classe de langue : une analyse sociocognitive

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抄録

本論文は,日本の大学の入門クラスのフランス語の授業における学習活動において,一人の女子学生が示した「解釈」の作業に着目している。なお,ここでは,「解釈」とは「形」と「意味」との相互関係を構築する行為を意味するものとする。外国語においてある一定の水準に達する以前には,この作業は教授者の指示のもとに行われる学習において大きな比重を占めるものである。なぜなら,その外国語は自発的にコミュニケーションをとるのには問題のある手段にとどまっているからである。女子学生が学習の途中で出会う数々の困難を乗り越えて実り豊かな解釈の作業を成し遂げる様子を,ビデオ録画の助けを借りて分析するために,ここでは全体的な社会認知論的パースペクティブの概要が描かれる。コンテクストにおいて認知論的情報を豊富にすることが「解釈」を可能にしていることが,このコーパスによってわかる。したがって,外国語の「形」の「解釈」が可能になるのは,コンテクストを変えてやることによってであり,そこには女子学生が言語のミクロ生成の様式をつかさどる私的な対話空間が含まれる。

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