大豆の加工形態によるイソフラボン生体吸収量の比較

  • 板東 紀子
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 片岡 美樹
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 中村 俊之
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 向井 理恵
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 山岸 喬
    北見工業大学応用研究推進センター
  • 寺尾 純二
    徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Comparison of Isoflavone Absorption by Soybean Products in Humans
  • ダイズ ノ カコウ ケイタイ ニ ヨル イソフラボン セイタイ キュウシュウリョウ ノ ヒカク

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説明

本試験は, 大豆イソフラボンの吸収性を大豆の加工形態の違いから比較した。5名の健常人男性が豆乳, 豆腐, 大豆煮豆, 納豆をそれぞれ単回摂取し, 摂取90分後の血中イソフラボン濃度の上昇値を吸収量とした。試験食中に含まれるダイゼイン, ゲニステイン, グリシテインとこれらの配糖体であるダイジン, ゲニスチン, グリシチンの合計をアグリコン換算で50 mg含むように摂取量を調整した。摂取前後の血中イソフラボンはアグリコンとして定量した。ダイゼイン, ゲニステインは試験食摂取後すべての被験者で上昇し, 摂取量に対する上昇値は納豆を除いてゲニステインがダイゼインより高い値であった。アグリコン換算した血漿中の総イソフラボン濃度の上昇は煮豆が豆腐に比べて大きい傾向を示した。以上の結果は大豆の加工形態がイソフラボンの生体吸収性に影響することを示唆するものである。

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参考文献 (11)*注記

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