高コレステロール食白ねずみの脂質代謝におよぼすリグニンとペクチンあるいはとうもろこし油とクロロフィリンの相互作用

書誌事項

タイトル別名
  • The Interaction between Lignin and Pectin or Corn Oil and Chlorophyllin on Lipid Metabolism in Rats Fed High Cholesterol Diet

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説明

食物繊維のリグニンとペクチンあるいは葉緑素の水溶性誘導体である銅クロロフィリンナトリウムととうもろこし油を同時に与えた高コレステロール食白ねずみの脂質代謝異常の改善効果を検討した.<BR>1) 5%ペクチン食白ねずみの肝臓TC量は対照白ねずみのそれよりも低下したが, 5%リグニン食白ねずみでは差がみられなかった.食餌中の両繊維の濃度をそれぞれ2.5%に下げて同時に添加したところ, 肝臓のTC量は対照白ねずみよりも有意に減少し, 両繊維による相加効果がみられた.<BR>2) 5%とうもろこし油群あるいは1%クロロフィリン群の肝臓TC量は対照白ねずみと変わりなく, 効果がみられなかったが, 両物質をそのままの濃度で併用したところ有意に低下した.また, 血清TC量は各単独群の場合よりもさらに減少し, すぐれた相乗効果を示した.<BR>3) リグニンとペクチンあるいはとうもろこし油とクロロフィリンをそれぞれ同時に投与した白ねずみの食餌コレステロールの吸収率はいずれも対照群より低下した.

収録刊行物

  • 家政学雑誌

    家政学雑誌 35 (1), 56-60, 1984

    一般社団法人 日本家政学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206330181632
  • NII論文ID
    130003717174
  • DOI
    10.11428/jhej1951.35.56
  • ISSN
    18847870
    04499069
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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