黒部川流域における壁岩の分布と崩壊地の分布について

書誌事項

タイトル別名
  • The Relationship between the Distribution of the Rockycliff and That of Landslide in Kurobe-Gawa River Basin
  • 黒部川流域における壁岩の分布と崩壌地の分布について
  • クロベガワ リュウイキ ニ オケル ヘキガン ノ ブンプ ト ホウジョウチ ノ ブンプ ニ ツイテ

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説明

黒部川流域における壁岩の分布と,崩壊地の分布の関係を調べるために, 1/5,000の地形図を用い,コドラートとして面積0.25km2の正方形の格子を描き,壁岩の個数と長さ,崩壊の個数,等高線の本数,および隣接する格子内に連続して出規する場合の格子を合わせた広さを測定した。同時に比較のため,モソテカルロシミュレーションをした。以上の結果,壁岩は単独に存在するのではなく,広く連続して出現するのであるが,その連続して分布する時の,あわせたコドラートの広さが広いほど長さの短かい壁岩が高密度に分布し,その地域の平均傾斜はきわめて急である。壁岩程ではないが,崩壊もこの傾向が強く,壁岩の分布とよく重なり合っていることが明白になった。これは,断層帯(特に破砕帯)としての地域固有の性格が,壁岩と崩壊の生成に強く関与していることによるものと推測された。

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