スギ同齢林における樹冠の形態と量に関する研究 (II)

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the morphology and dimensions of tree crowns in even-aged stand of Sugi (II)
  • スギ同齢林における樹冠の形態と量に関する研究-2-林分内での樹冠のの形態
  • スギ ドウレイリン ニ オケル ジュカン ノ ケイタイ ト リョウ ニカンスル
  • 林分内での樹冠の形態
  • Crown morphology within a stand

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抄録

大分地方の24のスギ(ヤブクグリ)同齢林における多数の樹冠の測定結果を中心に,陽樹冠・陰樹冠別にその形態に関する調査をした結果,全体的基調として,つぎのようなことが明らかになった。 (1) 樹冠の大きさや形状比によって陽樹冠形が変化することはない。 (2) 陽樹冠の形状比は樹冠直径との相関を持たない。 (3) 陰樹冠長は樹冠直径に無関係である。このような結果は,スギ以外のいくつかの樹種の同齢林でBURGER, 小出, MAYERが得ているものと一致しないが,その主要な原因は,林分内での樹冠直径の変動における大きな差異にあるとみられる。樹冠直径の林分内変動がきわめて小さい大分地方のスギ(ヤブクグリ)同齢林にあっては林分内の各樹冠の形態に関する簡単なパターンの設定が許されよう。すなわち,樹冠直径とはかかわりなく一定の長さを持つ円柱状の膜樹冠の上に,形と形状比を等しくする,いいかえれば相似形の陽樹冠がのっかっているとみてよい。

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被引用文献 (1)*注記

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