イチョウ雌性配偶体のアイソザイム変異の遺伝

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タイトル別名
  • Inheritance of Isozyme Variations of Megagametophytes in <i>Ginkgo biloba</i>
  • イチョウ雌性配偶体のアイソザイム変異の遺伝〔英文〕
  • イチョウ シセイ ハイグウタイ ノ アイソザイム ヘンイ ノ イデン エイブン

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抄録

イヲョウの集団を遺伝的に解明する基礎として,標識遺伝子の探索を行った。9母樹から採取した雌性配偶体について,ポリアクリルアミド垂直電気泳動法を用いて, 12酵素種のアイソザイム変異を調ぺた。その結果,ソルビトール脱水素酵素 (SoDH), シキミ酸脱水素酵素(ShDH), アスパラギン酸アミノ転移酵素(GOT), ホスホグルコムターゼ(PGM), 酸性ホスファターゼ (Acp) の5酵素種では遺俵的変異が観察された。これら5酵素種で9遺伝子座, 19対立遺伝子が明らかとなった。9遺伝子座のうち Sod, Shd-1, Pgm-1, Pgm-2, Acp-1, Acp-2の6遣伝子座では,それぞれ二つの対立遺伝子が検出され,Got-1,Acp-4の遺伝子座ではそれぞれ三つの対立遺伝子が確認された。また各母樹家系での分離は,Acp-4遺伝子座の1家系を除いて,すぺてメンデル遺伝の期待値に適合した。また,残りのアルコール脱水素酵素(ADH), グリセリソ酸脱水素酵素(G2DH), 6-ホスホグルコン酸脱水素酵素(6PGD), グルコースー6-リン酸脱水素酵素(G6PD), グルタミン酸脱水素酵素(GDH),エステラーゼ (Est), グルコースリン酸イソメラーゼ(PGI)の7酵素種のアイソザイムについては遺伝的変異はみられなかった。

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