書誌事項
- タイトル別名
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- STUDY OF MTF MEASUREMENTS BY FOURIER TRANSFORM USING SQUARE WAVE CHART
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説明
理論的に, S/Nの低下・計算距離Dによる打ち切りの問題が無ければ誤差の無い完全な測定が可能である.しかし現実にはシステムの粒状度も加わり, また出力Y(x)のフーリエスペクトルを計算する場合, 計算距離によって出力を不連続に打ち切らないことが最も重要である.本来打ち切りによる問題は, (1)計算距離Dを窓幅Wとした場合に, システムのMTFにより変形した窓の関数W(x)を, 窓幅Wで打ち切るために生じる誤差(2)計算距離Dが入力矩形波の周期と一致しないために生じる誤差とが考えられる.(1)の場合, MTFの悪いシステム程その影響は大きく, これはチャートの構造に由来している.変形していない部分のデータを計算距離Dとするか, 計算距離Dが目的とする矩形の周期Fに比べて非常に大きく, 隣の窓の影響を無くせば(1)の誤差は無くなる.他の問題として散乱線の含有等についてはコントラスト法と同様の問題を持つ.以上本法は周波数の解析によりシステムのMTFを求めているため, 心理的要因の加入が無くコントラスト法と異なる.しかしコントラスト法・本法において現行の市販チャートを考えると, 各周波数における窓の幅は狭く誤差を含みやすい点が理論と現実のギャップとなる.本法は各周波数の窓と窓の間隔が10mm以上のチャートであれば, 理論的に高周波領域の測定精度を高められる.現段階での測定精度は, MTFが0.1以上のデータに対しては5%以下の誤差で実用上問題ないと考えられる.なお処理時間は約8分要している.(使用言語FORTRAN)
収録刊行物
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- 日本放射線技術学会雑誌
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日本放射線技術学会雑誌 50 (3), 379-385, 1994
公益社団法人 日本放射線技術学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206380904192
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- NII論文ID
- 110003469124
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- ISSN
- 18814883
- 03694305
- http://id.crossref.org/issn/03694305
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可