モモ罐詰の品質向上に関する研究(第2報)

書誌事項

タイトル別名
  • Studies on the Quality Improvement of Canned Peaches. Part II
  • モモ カンズメ ノ ヒンシツ コウジョウ ニ カンスル ケンキュウ 2 ハクニクシュ オヨビ オウニクシュ モモ ノ ジョウオン ニ オケル ツイジュクトクセイ ニ ツイテ
  • Differences in character between white and yellow-peaches afterripened in ordinary temperature
  • 白肉種および黄肉種モモの常温における追熟特性について

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抄録

白肉種および黄肉種モモを常温で追熟させ,その間の肉質の変化を調べた。また,追熟果を罐詰加工し,熟度と品質との関係を追求し,それぞれのモモの加工特性について検討した。<BR>(1) 生果の果肉硬度は,追熟が進むに従って白肉種はすみやかに低下したが,黄肉種は緩慢であった。<BR>(2) 罐詰果肉の硬度は,白肉種の採収直後を除いてはいずれもきわめて低かった。<BR>(3) 追熟中の大久保および罐桃5号の総ペクチン量は,乾物当たり約6%で品種や熟度による差異はあまりみられなかった。<BR>(4) 糖液の粘ちょう度は,追熟に伴って白肉種はすみやかに低下したが,黄肉種はそのような変化は認められず,つねに高い粘ちょう度を示した。<BR>(5) 製品の品質からみた追熟適期は,白肉種,黄肉種ともに収穫時中熟のもので4日前後の追熟が適当と考えられる。

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