ラクトースおよび乳タンパク質がin vitroでの鉄生体利用効率に及ぼす影響
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Lactose and Milk Protein on Iron Bioavailability during in vitro Digestion
- ラクトース オヨビ ニュウタンパクシツ ガ in vitro デ ノ テツ セイタイ リヨウ コウリツ ニ オヨボス エイキョウ
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説明
鉄の生体利用効率に関連して,ラクトース溶液(4.8%,6.0%および7.2%)およびホエータンパク質(W)とカゼイン(C)比率(W/C)の異なる3.3%乳タンパク質溶液ならびにこれらの混合液を透析し,塩化第二鉄の還元性および鉄の透析性を調べた.W/Cは0 : 10,2 : 8,4 : 6,6 : 4,8 : 2および10 : 0とし,タンパク質は酵素(ペプシンおよびパンクレアチン-胆汁酸塩)処理を行なった.</BR>(1) 6.0%および7.2%ラクトース溶液では,三価鉄イオン(Fe3+)の二価鉄イオン(Fe2+)への還元性は,コントロールおよび4.8%ラクトース溶液より高かった.一方,4.8%~7.2%ラクトース溶液中の鉄の透析性には差が認められなかった.<BR>(2) W/Cの異なる乳タンパク質溶液では,Fe2+および透析性鉄がホエータンパク質比率の増加とともに高まった.<BR>(3) ラクトース-乳タンパク質混合液では,W/C 6 : 4およびラクトース7.2%でFe2+,透析性鉄ともに最高になった.しかし,牛乳の組成に近いW/C 2 : 8およびラクトース4.8%では向上が認められなかった.
収録刊行物
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- 日本食品科学工学会誌
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日本食品科学工学会誌 56 (6), 331-335, 2009
公益社団法人 日本食品科学工学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206408082432
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- NII論文ID
- 10024855655
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- NII書誌ID
- AN10467499
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- ISSN
- 18816681
- 1341027X
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- NDL書誌ID
- 10246309
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可