小麦澱粉のリゾレシチンの存在形態
書誌事項
- タイトル別名
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- Characterization of the Forms of Lysolecithin in Wheat Starch
- コムギ デンプン ノ リゾレシチン ノ ソンザイ ケイタイ
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説明
小麦澱粉のstarch lipidであるLPCは,水飽和ブタノールにより,常温では抽出されず,熱水中で殆ど抽出される.しかし,糊化状態になると常温による抽出量は熱抽出量より高かった.また,常温抽出したLPCのリノール酸の割合はパルミチン酸より高く,熱抽出したLPCのパルミチ酸の割合は約50%でリノール酸の割合より高かった.このように常温抽出されやすいLPCをchangeable LPC (Ch-LPC),熱抽出されるLPCをstable LPC (St-LPC)とし,生澱粉から常温抽出されるLPCをsurface LPC (Su-LPC)とした.<BR>糊化した糊液の温度を95°Cから50°Cに低下させると糊液はゲル化し,ゲルのLPCの熱抽出量は常温抽出量より再び高くなった.ゲル化により,常温抽出されていたCh-LPCあるいはSu-LPCがSt-LPCに変化したかどうかを調べるためにゲル糊液を95°Cまで再加熱し,その糊液のLPC量とLPCの脂肪酸組成を調べた.その結果,常温抽出のCh-LPC量が熱抽出量より高くなった.一方,熱抽出したSt-LPCのパルミチン酸の割合は約54%でリノール酸より高かった.これらは最初の糊化液の場合とほぼ同じ結果であった.以上の結果から,ゲル化あるいは再加熱過程において,Ch-LPCあるいはSu-LPCがSt-LPCに変化していないことが示唆された.
収録刊行物
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- 日本食品科学工学会誌
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日本食品科学工学会誌 62 (3), 159-164, 2015
公益社団法人 日本食品科学工学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206408335616
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- NII論文ID
- 130005067009
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- NII書誌ID
- AN10467499
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- ISSN
- 18816681
- 1341027X
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- NDL書誌ID
- 026247144
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可