エダマメ用ダイズ品種における7Sグロブリンの量的変異

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  • Quantitative Difference of 7S Globulin on Vegetable Soybean Seeds
  • エダマメヨウ ダイズ ヒンシュ ニ オケル 7Sグロブリン ノ リョウテキ ヘンイ

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抄録

エダマメ用ダイズ6品種および普通ダイズ2品種の未熟種子 (開花35日後) および完熟種子のタンパク質をSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動 (SDS-PAGE) により分析を行った結果, エダマメ用ダイズ品種の中に貯蔵タンパク質の7Sグロブリンに属するβ-コングリシニンのβサブユニットおよびスクロース結合タンパク質が量的に少ない品種が存在することが示された. エダマメ用ダイズ品種の中で, 茶マメ系で完熟するとしわの形質を示す白山ダダチャおよび甘露では, 未熟種子でも完熟種子でも共に, β-コングリシニンのβサブユニットおよびスクロース結合タンパク質が量的に少なく, SDS-PAGEゲルのデンシトメトリーとタンパク質バンドの定量を行った結果, β-コングリシニンのβサブユニットおよびスクロース結合タンパク質が, 70%程度に減少していることが確かめられた. また, 未熟種子タンパク質の二次元電気泳動により比較した結果, エダマメダイズ品種の白山ダダチャや甘露ではβ-コングリシニンのβサブユニットが量的に少ないばかりでなく, タンパク質スポットのパターンにも差異が認められた. タンパク質スポットの位置が異なっていたり, 量的に差異の認められたタンパク質スポットに関しては, アミノ酸シークエンスおよびホモロジーサーチにより確認を行った. エダマメダイズ品種の白山ダダチャや甘露の, このような7Sグロブリンタンパク質の低下と他の形質との関係について考察を行った.

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