縦隔鏡によって診断した肺小細胞癌の一例

書誌事項

タイトル別名
  • Efficacy of Mediastinoscopy for the Diagnosis of Small Cell Lung Cancer: A Case Report
  • 症例報告 縦隔鏡によって診断した肺小細胞癌の一例
  • ショウレイ ホウコク ジュウカクキョウ ニ ヨッテ シンダン シタ ハイ ショウサイボウガン ノ イチレイ

この論文をさがす

抄録

縦隔鏡検査によって確定診断し得た,稀な T0 肺小細胞癌を経験した.症例は 55 歳男性.めまいを主訴に来院.精査の結果,頭部造影 MRI にてリング状に造影される腫瘤影を認めた.肺野には異常影を認めなかったが,気管周囲のリンパ節腫脹を認め,また ProGRP 高値を認めたことから,原発巣不明肺小細胞癌とその転移性脳腫瘍が疑われた.縦隔鏡下に #3リンパ節生検施行,病理組織学的に小型で裸核状異型細胞の浸潤像を認め,進展型肺小細胞癌と診断した.診断後は約 1 年間ほど化学療法を施行し,腫瘍マーカーの一時低下を認めたが,最終的に永眠された.

収録刊行物

参考文献 (14)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ