古紙処理設備における“フォールウォッシャー”の効果について
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- 加茂 誠行
- 栄工機株式会社
書誌事項
- タイトル別名
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- Fall Washing System for Removing Ink and Clay from Waste Pulp
抄録
地球環境保護運動の一環として世界的に,古紙のリサイクルが活発に行われている。そこで,弊社の“フォールウォッシャー”が古紙処理設備の中でニーズに合った工程において洗浄機,灰分除去機,繊維回収機等として導入していただいている。納入台数も80台を数え,全国各地の製紙工場において,上記以外にも様々なフローの中で日夜稼動している。<BR>本機の構造上の特徴としては,ドラム内部に撹拌羽根とセキ板を設けることにより,撹拌羽根では紙料をドラム内でダマにさせずに金網接触回数を増やす効果,撹拌羽根と金網の隙間による半強制脱水による洗浄効果を促し,セキ板ではドラム内部での滞留時間を調整している。また,この効果を更に効率的に発揮させるためには高速回転での繰り返し作用が必要条件となる。そこで弊社独自の発想にて「二軸タスキ掛け懸架方式」の駆動方法を採用することにより,条件を満たす安定した高速回転を得ることが出来た。また,ドラム内部には3本もシャワーパイプを設けてあり,全面置換シャワーでは撹拌羽根にて掻き上げられた紙料に置換洗浄水として,高圧シャワーは金網の目詰まり防止のために,紙料濃度が高くなるドラム中間部には洗浄効果を促進させるための置換水パイプを設置してある。<BR>本機の運転上の特徴としては,入口濃度は自由自在(0.5%~4.5%)のために工場内のどのフローにも導入が可能になった。また,入口濃度による金網の選定およびインバータ制御でのドラム回転数を変化させることにより,灰分の除去率,紙料歩留,出口濃度もユーザーにあった条件に合わせることが可能となった。<BR>“フォールウォッシャー”は古紙の質悪化に伴いさらに能力を発揮できると考えているので,今後も古紙処理設備への納入実績と運転データを元に,さらなる本機の発展と導入箇所の追究していく所存である。
収録刊行物
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- 紙パ技協誌
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紙パ技協誌 58 (1), 37-40, 2004
紙パルプ技術協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001206515682560
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- NII論文ID
- 130004492073
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD2cXntVahtA%3D%3D
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- ISSN
- 18811000
- 0022815X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可