デジタル印刷の現状と未来

書誌事項

タイトル別名
  • The Reality and the Future of Digital Print
  • デジタル印刷の現状と未来 : パーソナライズドパンフレットが出来るまで : 事例にまなぶデジタルソリューションのキーポイント
  • デジタル インサツ ノ ゲンジョウ ト ミライ : パーソナライズドパンフレット ガ デキル マデ : ジレイ ニ マナブ デジタルソリューション ノ キーポイント
  • ─パーソナライズド パンフレットが出来るまで:事例にまなぶデジタルソリューションのキーポイント─
  • ―How to Make a Personalized Brochure:the Key Point of Digital Solution from the Case Study―

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抄録

<p>多くのハードメーカーは高解像度(ハイレゾ)の高速インクジェット輪転機を市場に投入してきた。これはビジネスフォーム印刷の延長としてのダイレクトメール印刷から,商業印刷,出版印刷業界へ本格的に参入していくための布石でもある。更に「如何にしてオフセットコート紙に水性インクで印刷するか」の試みをソリューション提案してきた。その手法は大きく3 つに分かれ,①プライマー処理方式,②一切の前処理のない直描方式, ③中間転写方式,である。</p><p>印刷市場はウェブメディアなどに押されて需要が逓減している一方で,「紙の価値」が見直され始めている。 何故なら,紙メディアは「五感に訴える」ことができるからである。このことは北米のカタログ需要の高まりについて取り上げた大手マスメディア(The Wall Street Journal,The New York Times, Harvard Business Review)の記事からも伺い知れ,国内でもダイレクトメールが改めて注目されていることが日本郵便などから報告されている。但し,それらは「必要なときに,必要なところへ,必要なものを,必要なだけ」届けられることが前提である。つまり,デジタル印刷ソリューションのひとつとして求められているわけで,決して版から起こして大量にばらまくようなマスプロの印刷物ではない。多くのマーケッター達は,紙の印刷物の方がウェブマーケティング単独よりもはるかに「顧客に刺さる」ことに漸く気づき始めた。</p><p>このような紙の印刷物への回帰を検証するために,我々は実際にリアルコンテンツを利用して,ある社会人のスポーツ大会公式パンフレットのパーソナライズ化を試みた。データで紐付けして,デザイン制作から発送までを関わってみた結果知り得たことを制作工程と併せて紹介する。</p>

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 71 (11), 1271-1278, 2017

    紙パルプ技術協会

参考文献 (1)*注記

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