減量成功者が取り組んだ食行動の質的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Eating Behaviors for Weight Loss Success among Male Japanese Workers in a Specific Health Guidance Program: A Qualitative Study
  • ─特定保健指導を受診した男性勤労者の検討─

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説明

【目的】特定保健指導を受診し,減量に成功した男性勤労者を対象に,減量のために取り組んだ食行動を質的に検討した。<br>【方法】対象者は,栃木県,埼玉県,和歌山県,及び大阪府にある5つの職域健康保険組合が委託した機関において,特定保健指導を受診し,4%以上減量した者に研究協力を依頼した。同意が得られた27名を対象に,インタビューガイドを用いた約30分間の個別半構造化面接を実施した。分析は6ヶ月評価時に実際に4%以上の体重減少があった26名を対象とした。逐語録を作成しグラウンデッド・セオリー・アプローチを参考に分析を行い,本研究では,概念的枠組みの大分類【取り組み方】に分類された食生活に関する内容を食行動と行動技法の観点から,カテゴリ化した。<br>【結果】逐語録から,食行動の観点では,31のサブカテゴリと7つのカテゴリ,行動技法の観点からは,17のサブカテゴリと9つのカテゴリが抽出された。減量成功者の取り組んだ食行動は多様であり,多くの対象者が行動技法を用いて,支援時に立てた目標に取り組んでいた。<br>【結論】減量に成功した男性勤労者は,食行動の実践において行動技法を用いており,その内容は具体的で実行しやすく,勤労者特有のものであった。

収録刊行物

  • 栄養学雑誌

    栄養学雑誌 71 (5), 225-234, 2013

    特定非営利活動法人 日本栄養改善学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (15)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206549093760
  • NII論文ID
    130004553517
  • DOI
    10.5264/eiyogakuzashi.71.225
  • ISSN
    18837921
    00215147
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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