エコー検知限に及ぼす視覚刺激の影響

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タイトル別名
  • Influence of a visual stimulus on echo-threshold
  • エコー ケンチゲン ニ オヨボス シカク シゲキ ノ エイキョウ

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抄録

直接音と同レベルの単一反響音を用い、被験者の正面に設置したビデオモニタから、映像を提示する場合と提示しない場合について、反射音の遅れ時間を変化させ、PEST法によりエコー検知限を求めた。刺激として、女性によるスピーチと2種類のリコーダ演奏を用いた。直接音の方向は正面、反射面の方向は正面と左側方の2種類である。被験者は男子学生2名である。その結果、映像の方向が直接音の方向と一致し,反射音の方向と異なっている場合には,エコー検知限は映像がない場合に比べて刺激の種類に関係なく5ms程度と、建築音響の立場からみれば、無視してさしつかえない程度長くなる、すなわち、エコーが検知され難くなることを明らかにした。

収録刊行物

  • 日本音響学会誌

    日本音響学会誌 46 (3), 229-235, 1990

    一般社団法人 日本音響学会

被引用文献 (5)*注記

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