耐久性にすぐれた有機エレクトロルミネッセンス素子を実現する界面制御技術

  • 村田 英幸
    北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科
  • 松島 敏則
    北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Significance of Interface Engineering on Device Efficiency and Stability of Organic Light-Emitting Diodes
  • タイキュウセイ ニ スグレタ ユウキ エレクトロルミネッセンス ソシ オ ジツゲン スル カイメン セイギョ ギジュツ

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説明

本報では,電極/正孔輸送層および正孔輸送層/発光層の界面制御が有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子の素子特性に与える影響について述べる.0.75 nmの超薄膜三酸化モリブデン(MoO3)層をindium tin oxide(ITO)電極とN,N'-diphenyl-N,N'-bis(1-naphthyl)-1,1'-biphenyl-4,4'-diamine(α-NPD)正孔輸送層の界面に挿入することでITOとα-NPD界面で電荷移動が生じ,正孔注入障壁の無い界面状態が実現された結果,有機EL素子の駆動電圧の低減と素子寿命の向上が観測された.MoO3層を用いることに加え,α-NPD層とtris(8-hydroxyquinoline) aluminum(Alq3)発光層のへテロ接合界面において5 nmの界面混合層を形成させることで,有機EL素子の駆動電圧と素子寿命がさらに改善されることが分かった.

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