4. カプサイシンの島皮質での受容による内臓-内臓間自律神経反射の修飾の可能性(<総説特集II>香辛料の味修飾作用及び消化管を介した代謝調節作用)

  • 齋藤 充
    大阪大学大学院歯学研究科高次脳口腔機能学講座(口腔生理学教室)

書誌事項

タイトル別名
  • 4. Possible modification of the autonomic response to capsaicin ingestion by the activation of TRPV1 in the insular cortex
  • カプサイシンの島皮質での受容による内臓-内臓間自律神経反射の修飾の可能性
  • カプサイシン ノ シマ ヒシツ デ ノ ジュヨウ ニ ヨル ナイゾウ-ナイゾウ カン ジリツ シンケイ ハンシャ ノ シュウショク ノ カノウセイ

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抄録

トウガラシを含む食品を摂取すると、「熱さを伴う辛さ」を覚え、それに続き顔面からの発汗や血液循環の亢進などの様々な身体反応が生じる。これらは、トウガラシの辛味の主成分であるカプサイシンが末梢のTRPV1を活性化することによって生じる内臓-内臓反射であると考えられてきたが、その詳細は未だ明らかではない。近年、ヒトがカプサイシンを摂取すると島皮質味覚野に神経活動が生じることが、fMRIを用いた研究によって明らかとなった。そこで、トウガラシ摂取時にみられる身体反応における島皮質味覚野の関与について検討した。

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