発育に伴う味蕾の分布および成熟と味覚感受性

  • 原田 秀逸
    鹿児島大学大学院・医歯学総合研究科生体機能制御学国府喰う常態解析学
  • 金丸 憲一
    鹿児島大学大学院・医歯学総合研究科生体機能制御学国府喰う常態解析学

書誌事項

タイトル別名
  • Developmental changes of the taste bud distribution and maturation with effects on gustatory sensitivity.
  • ハツイク ニ トモナウ ミライ ノ ブンプ オヨビ セイジュク ト ミカク カンジュセイ

この論文をさがす

説明

哺乳動物の味覚系は胎生後期から機能し始め、出生時に既に様々な味を識別できる。ラット、マーモセット、ヒトの口腔内の味蕾分布および成熟の程度を調べた結果から、出世維持には、他の部位に先駆けて軟口蓋に成熟した多数の味蕾が分布しており、哺乳に重要な役割を果たすことが推定される。授乳期に口腔内の各部位の味蕾は急速に数を増し成熟し、軟口蓋味蕾に続いて、舌前部の茸状乳頭味蕾が発達成熟し、有郭乳頭や葉状乳頭の味蕾の発達成熟はそれより遅れる。授乳期にラット茸状乳頭味蕾からのNaおよびLiに対する塩応答は増大し糖応答は減少するなど、部位によって成長と共に特定の味覚刺激に対する感受性の変化が異なる。

収録刊行物

参考文献 (57)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ