手術器具把持ロボット制御のための器具先端の実時間高精度内視鏡画像合成手法

DOI
  • 熊王 彰吾
    信州大学大学院 総合理工学研究科 生命医工学専攻
  • 岩本 憲泰
    信州大学 繊維学部 機械・ロボット学科
  • 河合 俊和
    大阪工業大学 ロボティクス&デザイン工学部 ロボット工学科
  • 鈴木 寿
    中央大学 理工学部 情報工学科
  • 片井 均
    国立がん研究センター中央病院 胃外科
  • 西川 敦
    信州大学 繊維学部 機械・ロボット学科

書誌事項

タイトル別名
  • Real-time Endoscopic Image Overlay of the Tip of Surgical Instruments for Control of a Forceps Robot

抄録

<p>現在,内視鏡手術においてマスタ・スレーブ方式のロボットを用いたロボット手術が普及しており,手振れの抑制や自由自在な操作が行えるため普段以上の能力を発揮することが可能となっている.しかし,操作を習得するためには特殊な訓練や経験が求められており執刀医の負担が増大している.手術器具を把持したスレーブロボットが自律的に臓器への位置決めといった術中タスクを行うことが出来ればこの問題は解決できると推測する.そのためには内視鏡映像における手術器具の位置が重要な要素になってくる.現在では,画像処理を用いて手術器具先端位置の算出を行う研究がなされているが物理的な手術器具の先端を正確に求めることは困難であり,臓器と接触しない内視鏡把持ロボットの制御には有効であるものの,より正確性が求められる手術器具把持ロボットの制御には適していない.本研究では,三次元計測装置を用いて手術器具先端の位置を高精度に内視鏡映像に合成する方法の確立を目的とする.一般的には三次元空間中の物体の位置とカメラの画像上での位置の関係は一つのカメラモデルで表現することが可能であると知られている.しかし,対象に近接して使用することが多い内視鏡映像においては,手術器具と内視鏡間の距離が近くなるにつれて,投影誤差が大きくなる.そのため仮想的に手術器具との距離に応じたカメラモデルを複数導入することで誤差の軽減を行い,その結果について報告する.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Abstract), S173-S173, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288070269952
  • NII論文ID
    130007483773
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.s173
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ