医療レギュラトリーサイエンス分野の博士人材育成の難しさ

  • 梅津 光生
    東京女子医大・早大共同大学院 共同先端生命医科学専攻 早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所
  • 岩﨑 清隆
    東京女子医大・早大共同大学院 共同先端生命医科学専攻 早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所
  • 伊関 洋
    東京女子医大・早大共同大学院 共同先端生命医科学専攻 早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所
  • 松橋 祐輝
    東京女子医大・早大共同大学院 共同先端生命医科学専攻 早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所
  • 坪子 侑佑
    東京女子医大・早大共同大学院 共同先端生命医科学専攻 早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所
  • 笠貫 宏
    東京女子医大・早大共同大学院 共同先端生命医科学専攻 早稲田大学医療レギュラトリーサイエンス研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Difficulties of human resources at PhD course on medical regulatory science

説明

<p>早稲田大学と東京女子医科大学の共同研究は、1965 年から榊原仟女子医大教授(心臓外科)と、土屋喜一早大教授(機械工学)により開始された。その後、2000 年の学術協定の正式締結により、学際型大学院の生命理工学専攻の開設、連携研究教育施設(ツインズ)の創設がなされた。さらに、大学設置基準等の省令改正を受けて、共同大学院(共同先端生命医科学専攻が我国で最初に認可され、2010 年春に開講した。当該専攻は、博士課程のみ(定員10 名)で、定員充足率は100%を超え、医療レギュラトリーサイエンス(RS)にかかわる博士論文を仕上げた42 名に対して博士号が授与された。博士の学生は、官13%、学21%、グローバル企業45%、ベンチャー企業9%であり、出身学部は、医学、理工学、薬学のみならず、獣医学、畜産学、農学、経営学、商学、経済学、法学など多彩である。したがって、博士論文の内容は、RS にかかわると言っても多岐にわたり、内容に合致した論文掲載誌を探すのにも手間がかかる。また、RS に関して様々な経験を有する8人の教員全員で毎月の進捗をチェックしているが、この研究指導をもとにRS のオリジナリティー、価値をどこに求めるかを決めるプロセスに多大な時間を要する。しかし、本専攻の学位取得者は、医療界における人脈が拡がり、産官学協議の場や製品開発、臨床研究等においてRS の適応の機会が増加しているという。また、本専攻を中核としたネットワーク形成(早稲田RS 研究所の開設)も進められている。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual56 (Abstract), S218-2-S218-2, 2018

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288070737792
  • NII論文ID
    130007483719
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual56.s218-2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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