母親がひきこもるわが子を受容するプロセス ―「親の会」に参加した母親の体験から―

書誌事項

タイトル別名
  • A Study of the Process of Mothers Accepting Their Own Child as <i>Hikikomori</i>: The Experience of Mothers Who Participated in a Parents' Meeting
  • ハハオヤ ガ ヒキコモル ワガコ オ ジュヨウ スル プロセス : 「 オヤ ノ カイ 」 ニ サンカ シタ ハハオヤ ノ タイケン カラ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,母親がひきこもるわが子を受容するプロセスについて調査することである。調査対象者は,ひきこもり親の会に参加する母親15名である。データは半構造化面接によって集められ,修正版グランデッド・セオリー・アプローチを用いて分析された。結果として,以下のカテゴリー・グループが生成された。母親がひきこもるわが子を受容するプロセスの順調な経路として,〔現象への戸惑い〕〔ひきこもりとの対峙〕〔見方とかかわり方の変容〕〔子どもの主体性の確立〕,不順な経路として,〔支援先とのつながりの喪失〕のカテゴリー・グループが生成された。分析の結果,母親が〔支援先とのつながりの喪失〕の経路をたどる場合,ひきこもりが長期化する可能性があると考えられた。また,母親がひきこもるわが子を受容するプロセスモデルでは,〔子どもの主体性の確立〕をすることが重要であると示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ