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抄録
<p>症例1は65歳男性.半年前より左頚部から上肢痛が出現.症例2は52歳女性.4ヶ月前より左肩甲骨部から上肢痛が出現.どちらも近医を受診し,頚椎症と診断され,対症療法が行われるも,症状の改善に乏しく当院を受診.頚椎MRIにて,C7/T1,T1/2高位で椎弓左側やその周囲に浸潤する輝度変化がみられた.その後,呼吸器外科に紹介し,Pancoast腫瘍と診断された.頚椎単純X線の正面像では,どちらも左肺尖部に明らかな異常陰影を認めていた.Pancoast腫瘍は,頚椎症や肩疾患と誤診されやすく,初診時の見逃しが多く報告されている.またその多くは整形外科医からの報告である.見逃しや診断の遅れが,その後の余命にも関わるため,早期診断が極めて重要となる.頚椎症様の症状を呈し,画像所見や身体所見に乏しい際に,単純X線やスカウト像で肺尖部の評価を行うことが,見逃しの予防につながると考えた.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 67 (3), 628-631, 2018-09-25
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288086444672
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- NII論文ID
- 130007508217
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可