介護老人福祉施設と介護老人保健施設に勤務する介護職員のワーク・エンゲイジメントを高める職場環境の分析――「仕事の要求」と「仕事の資源」に焦点を当てて――

  • 小野内 智子
    東洋大学 東洋大学大学院福士社会デザイン研究科ヒューマンデザイン専攻(博士後期課程)

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Working Conditions to Improve the Work Engagement of Care Staff at Long-term Care Insurance Facilities: Focusing on “Job Demands” and “Job Resources”
  • カイゴロウジン フクシ シセツ ト カイゴロウジン ホケン シセツ ニ キンム スル カイゴショクイン ノ ワーク ・ エンゲイジメント オ タカメル ショクバ カンキョウ ノ ブンセキ : 「 シゴト ノ ヨウキュウ 」 ト 「 シゴト ノ シゲン 」 ニ ショウテン オ アテテ

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抄録

<p>本研究の目的は,介護保険施設に勤務する経験3年以上の介護職員のワーク・エンゲイジメントと職場環境との関連を検討することであった.協力が得られた72施設において,アンケート調査を行い,284名から得られた回答をもとに分析を行った.調査項目は,修正版Job Demands-Resourcesモデルを参考に構成した.ワーク・エンゲイジメントと職場環境の重回帰分析の結果,ワーク・エンゲイジメントを高める要因として,『仕事の資源(事業場レベル)』の「ワーク・セルフ・バランス(ポジティブ)」と「役割の明確さ」,『仕事の資源(作業レベル)』として「仕事の意義」と「成長の機会」,「仕事の適性」に有意な影響が認められた.これらのことから,『仕事の資源(部署レベル)』のチームや人間関係よりも普段の介護業務において,仕事の意義を感じることができるような職場環境づくりが求められると考えられた.</p>

収録刊行物

  • 社会福祉学

    社会福祉学 59 (4), 41-53, 2019-02-28

    一般社団法人 日本社会福祉学会

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