内視鏡補助下に経口的摘出術を施行した副咽頭間隙腫瘍の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Endoscopic-assisted resection of a parapharyngeal space tumor by transoral approach: A case report

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説明

副咽頭間隙腫瘍の手術はその解剖学的特徴から技術的に困難で合併症を来たす可能性も高い。従来頸部外切開による経頸部法や経耳下腺法が一般的に行われてきたが,今回われわれは副咽頭間隙多形腺腫に対し,内視鏡補助下に経口法による摘出を行った。症例は36歳男性で,左副咽頭間隙に約6×5×4cm大の腫瘍を認め,生検により多形腺腫と診断された。内視鏡を補助的に用いて経口的に摘出した。術後合併症を来たすことなく,翌日から経口摂取を開始し,術後4日目に退院した。内視鏡補助下の経口法による摘出はより低侵襲な治療法として有効であると考えられ,その適応や方法については今後も検討を重ねる必要がある。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 28 (3), 335-341, 2019

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (15)*注記

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