関東大震災と家族納骨墓
-
- 問芝 志保
- 筑波大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
-
- Establishment of the Family Columbaria Grave as the Grave System of Tokyo after the Great Kantō Earthquake
- 近代都市東京の墓制
- 公開日
- 2018
- DOI
-
- 10.20716/rsjars.92.3_51
- 公開者
- 日本宗教学会
この論文をさがす
説明
<p>家族単位での利用と家的継承、およびカロートへの焼骨の収納に特徴づけられる「家族納骨墓」はどのように制度化され、そして人々にどのように受容されたのか。その先駆的なケースとして明治期以降の東京を対象とし資料調査を行った。東京では急速な都市化と関東大震災を背景に、墓地不足や無縁墓の増加など、都市計画上の墓地問題を解決するものとして、省スペースで改葬が容易な家族納骨墓が導入され、新しい墓制として一気に普及していったことが判明した。また資料からは、人々は家族納骨墓を子孫に先祖祭祀の義務を背負わせるものとは捉えておらず、むしろ家族の親密さの確認や、子孫へ遺すものとするといった動機にもとづいて建墓してきたこと、またその様式を「伝統的、家族的な日本精神」を具現化したものとして後付け的に正当化してきたことが読み取れる。したがって家族納骨墓は、近世以来の墓標とは異なり、近代都市的性格を強く帯びた「昭和の都市型墓制」として位置づけられる。</p>
収録刊行物
-
- 宗教研究
-
宗教研究 92 (3), 51-74, 2018
日本宗教学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001288143540992
-
- NII論文ID
- 130007628719
-
- ISSN
- 21883858
- 03873293
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可

