オンデマンドバスシステムの実証実験による評価

  • 坪内 孝太
    東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻
  • 大和 裕幸
    東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻
  • 稗方 和夫
    東京大学大学院工学系研究科環境海洋工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • The Evaluation of On-demand Bus System by the Community Test
  • オンデマンド バス システム ノ ジッショウ ジッケン ニ ヨル ヒョウカ

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抄録

<p>本稿では,開発した時間指定の出来るオンデマンドバスのスケジューリングアルゴリズムの有効性を実証実験により検証する.バスを運行させる実験を行うにあたり,乗客の予約情報を聞き取る機能,更新される経路情報をバスに伝える機能および正確な移動時間を予測する機能を構築した.千葉県柏市の北部地域にて実証実験を行った結果,支払い意思額の分析によれば,当該実験のデマンドバスのサービス水準は,平均して既存の路線バスよりも劣るという結果となった.しかしながら,運行時刻が正確な事がサービスの評価に対して最も強い影響を及ぼしていること,さらには通勤・通学といった時間的制約の大きな状況下での利用時に,より高い価値を提供できる可能性が部分的にありうることを示唆できると著者は判断した.</p>

収録刊行物

  • 運輸政策研究

    運輸政策研究 10 (4), 011-020, 2008-01-28

    一般財団法人 運輸総合研究所

被引用文献 (2)*注記

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