二葉家具のオリジナル家具開発ついての一考察

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タイトル別名
  • A study on original furniture development of Futaba Furniture

抄録

<p>小論は、京都の家具メーカー二葉家具工業での調査を通じて、地域中小企業においてオリジナル家具開発がどの様になされていったのかを明らかにすることを目的としている。</p><p>二葉家具工業は、1921年に室内 装飾業を請け負う大槻商会として創業し、1943年に二葉工業として事業登録する。1949年に店舗を構え、注文生産だけでなく店頭販売を始めた。1960年代以降はオリジナル家具開発を行い、1975年にArtekの国内最初の総代理店契約を結び、輸入販売を手掛けることで、京指物の名代宮崎木材工業とは異なる独自の洋風路線で京都では一定の評価を受けてきた。</p><p>本発表は、筆者を含む椅子研究会メンバーによって企画実施した「京×椅子 -二葉家具と北欧モダン」展(2017年11月14-19日)の成果とその後の調査に基づいている。二葉家具工業におけるオリジナル家具開発には、1960年代と80年代の2度の転換期があった。1960年代には著名なデザイナーの登用による京都の家具メーカーとしてのオリジナル性が模索された。ここでは1980年代に伝統産業の町京都で、二葉家具工業がどの様にオリジナル家具開発を行おうとしていたのか、そしてそれはどの様な物となったのか、現地調査と当時のデザイナーと木工職人への聞き取りを軸にその実際について考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288149725568
  • NII論文ID
    130007669066
  • DOI
    10.11247/jssd.66.0_194
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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