伝統木造建築の技術を用いた家具のデザイン研究

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タイトル別名
  • The Study on Traditional Japanese Wood Constructions in Architecture Applied on Furniture Design

抄録

<p>日本の伝統木造建築に使われる「継手」や「仕口」と呼ばれるような木組みは、現在、新築される木造建築ではほとんど用いられない。地域に広く残存する伝統木造建築を未来に継承していくには、多くの担い手が必要になるが、伝統木造建築を扱える職人は全国的に少ない状況にある。また、伝統木造建築の仕事は知識と経験が必要なため、一部の職人に仕事が集中する傾向があり、若手育成のためにはこれらの状況を改善していく必要がある。<br/>以上のような背景から、本研究では、伝統木造建築の木組みの技術を用いた家具のデザイン提案を行う。この家具制作が職人の仕事の1つになり、職人の伝統的技術の向上に役立つことを目指す。今回は、作りやすい大きさであることや木組みの特徴の活かしやすさからコートハンガーのデザイン提案を行うことにした。<br/>研究の方法として、伝統木造建築に関する文献のほか、伝統的技術を持った職人のアドバイスを参考に、木組みを活かしたコートハンガーのデザインの検討を行った。<br/>コスト面や難易度の面から「シンプルであること」、価値を高めるために「伝統的技術が使われていることを分かりやすくすること」の2点を重視してデザインを行った。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001288150731136
  • NII論文ID
    130007669067
  • DOI
    10.11247/jssd.66.0_192
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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