阿波地美栄(シカ肉)消費拡大への取り組み
書誌事項
- タイトル別名
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- Efforts to expand consumption of awa gibier(deer meat)
抄録
<p>【目的】ジビエとは,狩猟で得た野生鳥獣の食肉を意味するフランス語であるが,捕獲した鳥獣を有効活用し地域の活性化につなげるため“地域が美しく栄えてほしい”との気持ちを込め,徳島県では「阿波地美栄(あわじびえ)」と名付けてジビエ料理の普及と消費拡大に取り組んでいる。近年,野生鳥獣による農林水産業への被害は増加し防護柵や加害鳥獣の捕獲などの対策が取られているが,平成29年度の徳島県における野生鳥獣による農作物被害額は1億1,148万円となり,イノシシ・シカ・サルによる被害額が全体の89%を占める。そこで,阿波地美栄の消費拡大を目的として,シカ挽肉を利用した料理レシピの開発に取り組むとともにレトルト食品への商品化を目指した。</p><p>【方法】徳島県三好市東祖谷の処理加工施設で処理された阿波地美栄のシカ挽肉を用い,美馬産とうがらし,ブルーベリー,祖谷の岩豆腐,ごうしゅいもを活用し,徳島県西部をイメージしながらレシピの開発(キーマカレー,煮込みハンバーグ,マッシュポテトグラタン,ポトフ)を行った。さらに,官能評価を実施することにより考案した料理の評価を行った。</p><p>【結果および考察】官能評価の結果から,キーマカレーにおいては市販レトルトキーマカレーとの比較に有意差はないと評価され,レトルト商品の開発につながるレシピ提案となった。また,煮込みハンバーグでは年齢層による評価の違いが見られ,味と総合評価において若者(10〜20歳代)に有意に好まれた。そして,マッシュポテトグラタンとポトフに有意な差は認められず,高い評価点から両者とも好まれるレシピと評価された。挽肉としての利活用である本取り組みが,未利用部位の有効活用や消費拡大につながる事を期待する。</p>
収録刊行物
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- 日本調理科学会大会研究発表要旨集
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日本調理科学会大会研究発表要旨集 31 (0), 83-, 2019
日本調理科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001288157938432
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- NII論文ID
- 130007695874
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可