07発-12-ポ-23 児童を対象に走運動を中心とした複合運動スキル測定の検討

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抄録

<p> 小学校から高校にかけて毎年実施されている新体力テストでは、「走・跳・投」の基礎的な運動能力が評価されている。しかし、多くのスポーツ種目では「かわす」「かがむ」といった身体を巧みに操作する能力が必要となるものの、この能力を評価するための手法は確立していない。そこで本研究では、小学3・4年生34名を対象に、走運動を中心とした複合運動スキル測定を行い、複合運動のスキル評価の手法を検討することを目的とした。測定種目は、A.体格:身長、体重、B.基礎運動能力:20m走、垂直跳、閉眼片脚立ち、C.複合運動スキル:20m障害物くぐり走、20m障害物登り降り走、20mミニハードル避け走、20m障害物横ジャンプ走の計9種目であった。相関分析の結果、「20m走と20mミニハードル避け走」、「20m走と20m障害物横ジャンプ走」の間で相関が見られたのに対し(p<.05)、体格要因を除いた偏相関分析を行った結果、どの種目間においても有意な相関は見られなかった。以上から、本研究で検討した複合運動スキルの各種目は、基礎能力とは異なる能力を評価しているとともに、複合運動スキル各種目においても、それぞれ異なるスキルを評価していることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390002184855197056
  • NII論文ID
    130007770330
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.212_2
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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