副鼻腔原発悪性リンパ腫の5例

  • 佐藤 遼介
    旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座 社会医療法人北斗北斗病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 熊井 琢美
    旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 岸部 幹
    旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 高原 幹
    旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 片田 彰博
    旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 林 達哉
    旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
  • 原渕 保明
    旭川医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Five Cases of Primary Malignant Lymphoma of the Paranasal Sinus

説明

<p>リンパ節外領域である副鼻腔原発の悪性リンパ腫は頭頸部原発の悪性リンパ腫の中でもまれで,他部位と比較して予後不良とされる。今回当科で経験した副鼻腔原発の悪性リンパ腫5例について検討した。症例は男性が3人,女性が2人で年齢は55歳から84歳(中央値75歳)であった。亜部位は全例で上顎洞であった。組織型はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫が3例,濾胞性リンパ腫が1例,高悪性度B細胞リンパ腫非特異型が1例であった。病期はAnn Arbor分類でI期が2例,II期が2例,IV期が1例であった。B症状は全例で認めなかった。治療は化学療法施行後に放射線療法を施行した症例が3例,化学療法のみを施行した症例が1例,放射線療法のみを施行した症例が1例であった。初回治療では全例でCRとなったが,2例で再発した。追加治療を含めて80%の症例でCRとなった。リツキシマブを中心とした化学療法や放射線療法は副鼻腔原発のB細胞性悪性リンパ腫の治療に有用と考えられた。</p>

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (11)*注記

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