現代社会における近見反応の役割
書誌事項
- タイトル別名
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- The Role of Near Response in Modern Society
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抄録
<p> 近年,パーソナルコンピュータを使ったデスクワークやスマートフォンの使用など近業が増加し,またヘッドマウントディスプレイを使用して3D映像やVR(Virtual Reality)映像を見る機会も増えている.現代社会では,スマートフォンをはじめとするデジタルデバイスが普及する一方で近見反応が酷使されていることから,眼精疲労やスマホ老眼・スマホ内斜視と言われる近見反応の異常が多くなっている.調節の異常には調節痙攣や調節不全があり,屈折矯正が過矯正あるいは低矯正の場合には眼精疲労をきたすこともある.近視人口の増加に伴い,近視の発症・進行と調節との関係についての研究が多く報告されている.眼精疲労の予防には,適正な屈折矯正や遮光眼鏡,温熱療法,一定時間で休息をとることが有効とされている.調節や縮瞳など眼自律神経の異常に関して視機能に焦点を当てて述べる.</p>
収録刊行物
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- 神経眼科
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神経眼科 36 (4), 397-403, 2019-12-25
日本神経眼科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390002184856043776
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- NII論文ID
- 130007772300
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- ISSN
- 21882002
- 02897024
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可