HIFU治療用音波デバイスの自動焦点制御システムの開発

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抄録

<p>本研究は、局所的に強力な超音波を照射し熱を発生させ、細胞を死滅させるHIFUと呼ばれる治療法で使用されている超音波プローブの開発を行っている。現在前立腺がん治療用に用いられているHIFU用超音波プローブは単一の焦点位置に音波が集束するため、医師が機械的に操作を行う必要がある。この操作は時間がかかり、患者と医師ともに負担が大きい。そこで我々は電子的な操作で焦点位置の変更を行うHIFUシステムを考案し、評価までを行っている。考案されたシステムは、任意の点に焦点を持つフレネルパターンを計算、電子制御しそのパターン通りにリニアアレイを駆動させるものである。このシステムの導入により、焦点位置の素早い変更が可能となっている。本研究では音圧分布測定と熱量評価実験の2つの実験を行い、フレネルゾーンプレートによる超音波の集束を任意の位置にコントロールできるかの確認と、発熱に必要な出力パワーを評価した。結果、フレネルゾーンプレートの駆動パターンを変えることによって超音波の集束点を任意の空間に発生させることができた。また、本実験で用いたリニアアレイを使っての発熱には現在の2倍程度の出力パワーが必要であることも分かった。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S227_2-S227_2, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報

  • CRID
    1390002184858560640
  • NII論文ID
    130007776762
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s227_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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