攻防の対決情況に着目した児童の「戦術的気づき」について

書誌事項

タイトル別名
  • Students’ Tactical Awareness in the Competitive Situation of a Ball Game
  • 攻防の対決情況に着目した児童の「戦術的気づき」について : 小学6年ゴール型の授業実践を通して
  • コウボウ ノ タイケツ ジョウキョウ ニ チャクモク シタ ジドウ ノ 「 センジュツテキ キズキ 」 ニ ツイテ : ショウガク 6ネン ゴールガタ ノ ジュギョウ ジッセン オ トオシテ
  • 6th-grade basketball lesson
  • 小学6年ゴール型の授業実践を通して

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抄録

本研究では,小学校6年生のバスケットボールの授業実践から,攻防の対決情況に着目した児童の「戦術的気づき」を検討することを目的とした。まず,児童自ら提出したコメントを類型化し分析の枠組を定めた。枠組は「シュート」「突破」「役割」の3つを定め,この視点で単元終了後の児童の感想文を分析した。その結果,次の「戦術的気づき」が示唆された。・「シュート」に関する気づきには「心構え」としての気づき。失敗をおそれずシュートしたり,プレッシャーを与えて阻止したりする「心構え」を意味する。・「突破」に関する気づきは「ゴールへの意識」としての気づき。ゴールへの突破でシュートに結びつくこと,「ゴールへの意識」を忘れずに防御することを意味する。・「役割」には「組織化」への気づき。チームは「組織化」されて役割が定まり,「組織化」された攻防の展開が「役割」の遂行に至る。 攻防の対決情況での児童の「戦術的気づき」は,ゲームの成功・失敗体験を対象化することによって生じるものと考えられた。

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