肝細胞癌治療経過中に肝原発の神経内分泌癌を併発した症例

  • 戎谷 力
    兵庫県立加古川医療センター消化器内科
  • 尹 聖哲
    兵庫県立加古川医療センター消化器内科
  • 兵頭 俊紀
    兵庫県立加古川医療センター病理診断科 神戸大学附属病院病理診断科
  • 渡部 貴文
    兵庫県立加古川医療センター消化器内科
  • 岡田 寛史
    兵庫県立加古川医療センター消化器内科
  • 白川 裕
    兵庫県立加古川医療センター消化器内科
  • 﨏本 喜雄
    兵庫県立加古川医療センター消化器内科
  • 廣畑 成也
    兵庫県立加古川医療センター消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • Primary hepatic neuroendocrine cancer coexisted with hepatocellular carcinoma: a case report
  • 症例報告 肝細胞癌治療経過中に肝原発の神経内分泌癌を併発した症例
  • ショウレイ ホウコク カン サイボウ ガン チリョウ ケイカ チュウ ニ カン ゲンパツ ノ シンケイ ナイブンピガン オ ヘイハツ シタ ショウレイ

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抄録

<p>症例は68歳女性.XX-18年にC型肝硬変を指摘され保存的に治療されていた.XX-3年に肝細胞癌(hepatocellular carcinoma;HCC)を認め,合計3回のtransarterial chemo-embolism;TACE,さらに腫瘍再発・門脈侵襲に対して放射線治療を施行.しかし治療反応性は乏しく腫瘍は急激に転移・増大した.XX年2月食道静脈瘤破裂による失血で死亡.病理解剖にてHCCは壊死しており,残存する腫瘍はすべて神経内分泌癌(neuroendocrine carcinoma;NEC)であった.治療を繰り返すうちにHCCがNECに転化,併存するようになったと思われる.既報告例ではfirst treatmentでHCCとNECの共存例ばかりであるが,本症例のように治療の経過中にHCCにNECが合併する症例はない.貴重な症例と考え報告する.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 61 (3), 122-128, 2020-03-01

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (7)*注記

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