マンガと連続型テキストの読解における構成要素の異同――小学校第4学年児童の読解過程を手がかりとした仮説モデルの生成――

  • 岸 圭介
    早稲田大学系属早稲田実業学校初等部

書誌事項

タイトル別名
  • Differences in elements in reading manga and continuous texts: Creation of a hypothesis model based on the reading processes of fourth-grade students
  • マンガ ト レンゾクガタ テキスト ノ ドッカイ ニ オケル コウセイ ヨウソ ノ イドウ : ショウガッコウ ダイ4 ガクネン ジドウ ノ ドッカイ カテイ オ テガカリ ト シタ カセツ モデル ノ セイセイ

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抄録

<p>本研究の目的は、マンガと説明文を含めた連続型テキストとの読解要素の異同を明らかにする点にある。小学校第4学年児童を対象に「ピーヒョロロープ」(藤子・F・不二雄『ドラえもん』第7巻小学館1975年)を読解教材とする授業を行った。授業後に「マンガ・物語・説明文」の3つの読解過程に関わる質問紙調査を実施した。分析においては「構造構成的質的研究法」をメタ研究法として「修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ」を援用した。</p><p>分析の結果、マンガの読解にはマンガ特有の読解要素だけではなく、物語や説明文と類似した要素もあることが示唆された。本研究は、異なるメディア間を結ぶ読解要素の構造を示したものとして位置付けられる。</p>

収録刊行物

  • 国語科教育

    国語科教育 87 (0), 23-31, 2020-03-30

    全国大学国語教育学会

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