若年・中高年男子における温泉宿の選択基準と浴衣の着装行動 : 和文化体験の一助として

書誌事項

タイトル別名
  • Selection Criteria of Hot-Spring Hotels and Yukata Dressing Behavior in Young Men and Middle-Aged and Elderly Men: A Guide to Experiencing Japanese Culture
  • ジャクネン ・ チュウコウネン ダンシ ニ オケル オンセン ヤド ノ センタク キジュン ト ユカタ ノ チャクソウコウドウ : ワブンカ タイケン ノ イチジョ ト シテ

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抄録

<p> 本研究では和文化体験と温泉地域の活性化を促すため, 若者・中高年層の男性250名を対象に, 『温泉宿の選択基準 (21項目)』と『温泉浴衣の着装行動 (35項目)』・浴衣の嗜好 (12種) を検討した.</p><p> 『温泉宿の選択基準』は「施設 (建物・知名度)」, 「接客・雰囲気」, 「露天風呂・景観」, 「観光・交通」の4因子が得られた. 評定平均値が高い項目は「食事のおいしさ」>「宿の雰囲気」>「景観」>「価格」の順でであった. この順位は若年層と中高年層で同じである.</p><p> 『温泉浴衣の着装行動』は「気分の高揚」, 「外国人・和文化体験」, 「印象評価」, 「癒し」の4因子が得られた. 若年層は「外国人・和文化体験」因子の6項目に評定平均値が高く, 高年層は「癒し」因子の3項目に評定平均値が高かった. また, 若年層は「浴衣を着ると大人っぽく見える」と答えており, 中高年層と有意差がみられた (p<0.001). 男性全体では浴衣の色は落ち着いた色を好んでいた.</p><p> 男性用の温泉浴衣12種を2次元の軸「現代的-古典的」, 「単色・小柄-多色・大柄」に可視化した. 男性全体には「現代的で多色・大柄」の温泉浴衣が好まれた.</p>

収録刊行物

  • 日本家政学会誌

    日本家政学会誌 71 (5), 310-323, 2020

    一般社団法人 日本家政学会

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