豊富温泉入浴によるアトピー性皮膚炎抑制メカニズムの解明

書誌事項

タイトル別名
  • Elucidation of a mechanism of therapeutic effect on atopic dermatitis by Toyotomi hot spring bathing
  • ホウフ オンセン ニュウヨク ニ ヨル アトピーセイ ヒフエン ヨクセイ メカニズム ノ カイメイ

この論文をさがす

説明

<p>背景・目的 アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis,以下AD)は、湿疹および慢性的なかゆみを伴い、増悪・寛解を繰り返す疾患で、根本的な治癒に至らない場合もある。本研究では近年AD寛解の症例が多数報告されている北海道豊富町の豊富温泉に注目し、そのAD抑制メカニズムの解明を目指した研究を実施した。</p><p>方法 本研究ではADモデルマウスを用いて、豊富温泉由来の温泉水および油分によるAD抑制効果を評価した。AD発症後に温泉水の水浴や油分の塗布を行い、重症度スコア(SCORAD)などでAD様症状を比較した。</p><p>結果 豊富温泉の油分を塗布した群(特に黒色油分を塗布した群)では、コントロール群と比較してSCORADの値が低値となった。</p><p>考察 豊富温泉由来の油分(特に黒色油分)は、AD様症状を緩和する可能性が示唆された。</p>

収録刊行物

  • 日本健康開発雑誌

    日本健康開発雑誌 41 (0), 94-99, 2020-06-19

    一般財団法人 日本健康開発財団

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ