経眼窩アプローチを併用し,内視鏡下に一塊切除した嗅神経芽細胞腫例

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タイトル別名
  • Large olfactory neuroblastoma with en bloc resection by an endonasal endoscopic approach and transorbital approach: A case report

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抄録

嗅神経芽細胞腫は,近年経鼻内視鏡下摘出術が導入されているが,腫瘍切除方法については,頭蓋底骨,硬膜,嗅球,嗅索と鼻腔内腫瘍を一塊切除するか,multi-layer resectionを施行するかに関して議論がある。本症例は70歳男性,硬膜浸潤を認めるKadsish分類Stage Cで眼窩内側壁に接する嗅神経芽細胞腫症例である。腫瘍近接のため経鼻的に篩骨動脈の確保が困難と考え,上眼瞼皮膚切開による内視鏡下経眼窩アプローチでの前,後篩骨動脈の凝固切断を施行し,経鼻内視鏡下に腫瘍を一塊切除施行した。副鼻腔内が腫瘍で充満しており,経鼻的に篩骨動脈へのアプローチが困難な場合に,有用であると考えられた。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 30 (1), 119-125, 2020

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (10)*注記

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