形質細胞内と多臓器のマクロファージに針状の結晶封入体を認めたlight chain deposition disease合併多発性骨髄腫

書誌事項

タイトル別名
  • Multiple myeloma with light chain deposition disease showing needle-like crystal inclusions in plasma cells and macrophages in multiple organs
  • 症例報告 形質細胞内と多臓器のマクロファージに針状の結晶封入体を認めたlight chain deposition disease合併多発性骨髄腫
  • ショウレイ ホウコク ケイシツ サイボウ ナイ ト タゾウキ ノ マクロファージ ニ シンジョウ ノ ケッショウ フウニュウタイ オ ミトメタ light chain deposition disease ガッペイ タハツセイ コツズイシュ

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抄録

<p>症例は57歳日本人男性。めまいを主訴に受診され,採血で汎血球減少症を認め,骨髄穿刺で増多した形質細胞の細胞質に針状結晶封入体を認めた。Fanconi症候群を合併した多発性骨髄腫(MM)と診断されボルテゾミブ,レナリドミドないしサリドマイドによる加療中に突然の原因不明の上腹部痛から死亡に至った。病理解剖にて肝・腎・骨髄のマクロファージ内に針状結晶封入体を認め,light chain deposition diseaseにより多臓器障害を起こしていることが示唆された。MMにおいて針状の封入結晶体を認め,LCDDを引き起こす頻度は極めてまれであり,報告する。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 61 (11), 1620-1624, 2020

    一般社団法人 日本血液学会

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