児童生徒同士の互恵的な相互作用を活用した教授・学習法に関する研究の動向について

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  • ジドウ セイト ドウシ ノ ゴケイテキ ナ ソウゴ サヨウ オ カツヨウ シタ キョウジュ ・ ガクシュウホウ ニ カンスル ケンキュウ ノ ドウコウ ニ ツイテ

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抄録

本研究では,初等中等教育における児童生徒同士の互恵的な相互作用を活用した教授・学習法に関する研究の動向を概観し,主張を整理して課題について検討することが目的であった。その結果,互恵的な相互作用を活用した学習では,教師の教科に対する知識など従来から必要とされるもののみならず,児童生徒の人間関係の把握,話し合いの構造化,対人関係スキルの育成が教師の働きかけとして必要であることがわかった。また児童生徒にはグループ活動における役割意識(責任感),協働意識,安心安全の感覚が必要であることがわかった。今後の課題としては,学習集団のアセスメントのあり方や学習集団に必要な認知的・心理社会的なスキルを明らかにすること,教育現場での実践研究の蓄積,教師と児童生徒の変化に関する研究の必要性が挙げられる。

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