PCRによるAbalone asfa-like virusの検出に適した検体採取部位の検証

  • 松山 知正
    国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所
  • 桐生 郁也
    国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所
  • 稲田 真理
    国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所
  • 中易 千早
    国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Verification of Sample Collection Sites for PCR-based Detection Assay for Abalone Asfa-like Virus
  • PCR ニ ヨル Abalone asfa-like virus ノ ケンシュツ ニ テキシタ ケンタイ サイシュ ブイ ノ ケンショウ

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抄録

<p>アワビの筋萎縮症の病原体と推定されたAbalone asfa-like virus (AbALV) の既報の定量PCR法を用いて,クロアワビ病貝の各種組織におけるウイルス遺伝子量を測定した。AbALV遺伝子は頭部,鰓,腸管,腹足筋に多く,血リンパ液では少なかった。体表粘液からも腹足筋と同等の感度でAbALVが検出されたが,糞や飼育槽壁面では検出率が低かった。なお,通常のPCRでも病貝の筋肉や体表粘液からAbALV遺伝子を検出できたことから,本研究で検証した定量PCRおよびPCRは,破壊試験によるAbALVの検出では軟体部などいずれの部位でも,非破壊試験では体表粘液からAbALVの検出が可能であった。</p>

収録刊行物

  • 魚病研究

    魚病研究 56 (1), 18-21, 2021-03-15

    日本魚病学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (4)*注記

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